フォト
無料ブログはココログ

« 日本語にはない音 | トップページ | オチを最初に? »

2015年6月 5日 (金)

Manners

ミスタードーナツでコーヒーを傾けていると、隣にお母さんとその子ども2人(姉妹)が座った。そして、机にテキストを広げて勉強を始めた。どうやら幼児を対象とした塾に通っていて、これから授業があるにもかかわらず、まだ宿題が終わっていないらしい。姉妹はふざけてじゃれあっている一方で、母親の方はかなり焦っている。

幼児がおとなしく宿題に取り組むわけはなく、母親の怒号が否応なしに飛ぶ。母親が繰り返し訴えていることは2つで、「はみ出ないように線をなぞるのよ!」ということと、「早くやって!」ということである。「勉強しないと、お金持ちになれないよ!かわいい服買えないんだよ!ドーナツも食べられないんだから!」すごい言いようである。

そもそも何の課題かは知らないが、早くやらせようとするから、はみ出るんだろうと思わずにはいられなかったが、それに加えて、宿題を授業直前まで放っておいたことや、ドーナツを食べながら悠長にやっている場合なのか?など、なかなか突っ込みどころが満載のお母さんだった。フラストレーションが溜まっているのは分かるが、あなたが一番うるさい。

また、「線をなぞる」程度のことで(決してそれだけではないだろうが)、塾に通うのは馬鹿らしい。それくらいのこと、自分で教えればよい。線をなぞるだけのことで叱られては子供も不憫である。勉強もどきのことをする以前に、「じっと座る」「うろちょろしない」などの行儀作法をきちんと身につけるべきだろう。そして、本や絵本をいっぱい読むことである。

当塾の生徒は幼児ではない。流石に授業中に大声や奇声をあげたり、動き回る生徒はいない。しかし、きちんと靴を揃えて脱いだり、椅子を机の下にいれたりという当たり前のことができない生徒がいる。帰り際には机に消しゴムのかすを散乱して帰る生徒もいる。それを注意したら、はらって下に落とした生徒がいて唖然としたこともある。

また、授業中にやたらペンを回す生徒がいる。百歩譲って絶対に失敗せずに回せるのなら良いが、案の定、大きな音を立てて机に落とす。あの「びくっ」となる何とも言えぬ興ざめの空気は勘弁して欲しい。社会人になって接客や会議でペンをくるくる回していたら、私なら担当者を変えてくださいと言うだろう。年配者のように鉛筆の持ち方をとやかく言うつもりはない。しかしながら、他人に迷惑をかけることは、遠慮なく言わせてもらう。

ミスタードーナツの例の親子が、店を去っていった。机の上には食べた皿やグラスが放置してある。ナプキンが散乱し、食べ残したドーナツも散乱している。足の悪いお年寄りでさえ自分でトレイを返却しているのにである。「子供に行儀作法を・・・」と言ったが、まず親にその行儀が備わっていなかったわけである。

政治を知らない政治家のようで、英語の話せない英語教師のようで、そもそも世の中には指導する側の人間の方が残念な状況が往々にしてある。特に子供に対しての場合、無垢で抵抗力がない分、その罪はいっそう重い。「はたして、自分は大丈夫だろうか?」と省みずにはいられない、ほろ苦いコーヒー・ブレイクだった。

« 日本語にはない音 | トップページ | オチを最初に? »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1699445/60188784

この記事へのトラックバック一覧です: Manners:

« 日本語にはない音 | トップページ | オチを最初に? »