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2015年11月18日 (水)

いらいら依頼

相手に何か依頼(お願い)をするとき、誤って"Will you ~?"という表現を使っていないだろうか。当塾でも、「窓を開けてくれませんか?」を英語でどう言うかを尋ねると、"Will you open the window?"と答える生徒がけっこう多い。「それはまずいね」と言うと、怪訝そうな顔で「学校でそう習いました」と訴えてくる。私のほうが何やら過ちを犯した気持ちになり、慌てて資料を配って説明に入るということが何度かあった。

"Will you~?"には、ある種「命令」のような響きがあるので、軍隊ならまだしも、プライベートな依頼には適さない。たとえ"Please"を冠しても、ぞんざいな感じはさほど消えなくて、依然「命令」口調のままである。よって、友だちを失いたくなければ、使わないほうが賢明である
。詳しくは、次のブログ辺りで説明してみる。

好ましさと使いやすさの点から言えば、"Could you~?"か "Can you~?"を覚えておくのがよい。実際の生活ではよく使うので、口を突いて出てくるようにしたい。他に"Would you~?"という表現もあり、日本人は好んで用ようとする。しかし、この表現もプライベートな場面での依頼には好ましくない。この辺りも次回説明できればと思う。

「学校で習ったから」や「教科書や参考書に載っているから」と印籠のように振りかざされても、間違いは間違いなのである。誤りを教える教師や教科書の責任は誰よりもまず重く責められるべきなのだが、高校生ならば全てを鵜呑みにするのではなく、信頼のおける英英辞典やインターネットで調べてみる姿勢も時に必要だろう。

このように、"will you~?"という表現を間違って教えるのは、私が
中学生であった頃からまったく変わっていない。コミュニケーション英語が叫ばれて久しく、英語熱は年々高くなる一方のはずなのだが、それにもかかわらず、いまだ直されることなく放置されている。まるで世間を騒がせている偽装のようである。しかも、これから何十年も暴かれぬままなのだろう。そう思うとひどく憂鬱な気持ちになる。

学校という聖域にも大なり小なり偽装があるはずで、いっそ世の風潮を受けてチェックが入ってくれればとさえ思う。耐震偽装や排ガス偽装などとは違い、紙面上に改ざんの
証拠が残ることはない。また、教室というブラックボックスで、まともなチェック機能が働いているのかどうかもあやしい。なので、見つけることは至極困難だろう。もちろん、すばらしい授業をされてる先生もいるのだが、一方で、その陰に隠れて、今この瞬間にも英語の偽装が行われているかと思うと恐ろしい。

学校における英語の指導内容には"Will you~?"を始め、関係詞の"whom"を当前のように教えたりと、修正すべき事項がいくつもある。1年間アメリカで暮らしてみろとは言わないが、それこそ近くの
ネイティブ講師に尋ねたり、インターネットで調べればすむ話である。学校の教師なのだから、そのような英語環境は整っているはずだ。

ネイティブが「言わない」と言ったら、どんなに文法的な正当性を主張しても、権威者の参考資料を持ち出しても無力でしかない。東大出身のエリート教師が言うことでも、検定をパスした由緒ある教科書に書いてあることでも、ネイティブであるヤンキーの姉ちゃんが、「ダメ!」といったらほぼダメなのである


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