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2016年4月 7日 (木)

名は体を

乞田川沿いの桜が満開だ。桜の花で枝がたわわになり、川面に向かって大きくしなっている。その両岸の枝が重なりあう姿はとても綺麗なのだが、その下を流れる乞田川が汚いのは、なんとも残念で仕方がない。とはいえ、そこを歩く私自身も決して綺麗ではないので、なにか申し訳ない気持ちもあり複雑である。

「桜の花」がcherry flowersではなく、cherry blossomsというのは、「食用果樹の花」にはflowerではなく、blossomを用いるからである。リンゴやカリンの花などもそうである。確かに桜は果樹であり、
葉桜が満開の頃に、同じ乞田川沿いの桜の木の下を歩くと、真っ赤なサクランボがなっていることに気づく。毎年、人目をはばかって手を伸ばして食べてみるのだが、まずいことを確認しては、そそくさと立ち去ることになる。

「八重桜」は、double cherry blossomsという。直訳すると「2倍
桜」で、花弁が8枚あり通常のダブルだからこのように呼ばれるわけである。トイレットペーパーのシングルとダブルの関係みたいな感じだろうか。そう考えるとお得な感じのする名前だが、個人的には、トイレットペーパーはダブルがよくても、桜はシングルのほうがいい。などと言っていると、情緒もへったくれもなくなってしまう・・・。

「しだれ桜」はweeping cherry blossomsという。weepは「しくしく泣く」という意味で、つまり「悲しみに打ちひしがれ、頭を垂れてしくしく泣いている」姿に喩えたものだ。
こちらは「八重桜」と違って、多少頑張って趣のある名前になっている。一般的に桜は「サクラサク」のように、受験に合格したイメージがあるのだが、この桜は逆に受験に敗れた者の心情を表しているかのようで悲しくなる。

高校生の授業で、「樫の木で作られた家」を英語にしなければならなかったが、「樫」の英語が出てこない。というか、悲しいかな、それ以前に「樫」の漢字が読めない。突然きいた私も悪いのだが、「かしの家だよ」と言うと、「スナック?お菓子の家ですか」と返されてしまった。メルヘンな回答ではあるが、「樫(かし)」=oakは覚えておいてほしい。実は昨年、さらなるつわものがいて、「かつお」と読んだ生徒がいた。

魚の名前を英語で覚えろとは言わないが、植物の名前はある程度覚えておいたほうがよい。ただ、植物の英名は著名な翻訳家でも恥ずかしい誤訳をする。例えば、"
ash"は「灰」という意味なのだが、ある翻訳家は作中の"ash table"を「灰皿置きの机」と誤訳してしまった。この場合の"ash"はトネリコ材のことで「トネリコ製の机」という意味である。また"morning glory"をカッコよく「朝の栄光」と訳した翻訳家もいたのだが、正しくは「朝顔」のことだった。

また、そもそもの命名を誤った例もある。「タンポポ」はdandelionという。dan(=den)は、dentist「歯科医」にもあるように、「
歯」を意味する。よって、dan(歯)+de(~の)+lion(ライオン)→「ライオンの歯」という意味になる。語源的にはこのように解しやすくスッキリする名前なのだが、よくよく考えてみると「ライオンの歯」というよりは、どう見ても「ライオンのたてがみ」にしか見えない。誰もがそう突っ込みたくなる少し残念な名前である。

当塾はどうだろうか?命名を誤っていないか?「東輝」の「東」とは、東京のことではなく、当塾が世界の東にあるからである。つまり「世界の東で輝く塾」という意味だ。和名でありながらもグローバルな感じを出したかった。「大胆ですね」とか「よく言うね」と突っ込まれそうだが、志は高くである。中途半端に「東大予備校」とか「早稲田スクール」のように大学の名を冠する塾もあるが、虎の威を借りているだけのようで好きではない。肝心の「輝き」はまだまだ鈍く淡いものかもしれないが、名が実に相応するように精進していくつもりである

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