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2016年5月 5日 (木)

高校勢力図 京都編

京都にはお寺が多い。お寺が多いと仏教系の私立高校が多くなる。花園高、洛南高、東山高などはそうである。昔は、京都大学に受かるには公立高校ではダメで、私立高校に通うしかないとされていた。私は「厳しそう」「電車通いは面倒くさい」「学費が高い」など、(消極的な理由で)私立を敬遠していたので、学区制により選択肢のないまま地元の亀岡高校に通うことになった。最近では学区制は緩和され、学区を飛び越えて一部の優秀な公立高校に通えるようになっている。羨ましい時代になった。

かつて、京都は、「洛南高校」をはじめとする私立高校の天下だった。いまだ洛南の天下は変わらないのだが、かつてほど私立高校に勢いはない。
2000年頃から「嵯峨野高校」を皮切りに、徐々に優秀な公立高校が台頭しはじめて、やがて私立 vs 公立高校の対立構造ができあがった。さらに、市立の「堀川高校」が進学校へと刷新され、これにより以前から犬猿の仲であった市立 vs 府立高校の(教育委員会の)対立が表面化した。このようにして、現在の京都は、私立 vs 府立 vs 市立の三国時代になっている。


  <3大勢力+1>

 ※( )は、2015京大合格者数
  
  A, 私立・・・洛南高(69)、洛星高(59)  ※洛星の生徒数は洛南の約半分なので一概には言えない。
  B, 府立・・・洛北高(17)、嵯峨野高(12)  ※最近は市立に押され気味。
  C, 市立・・・堀川高(61)、西京高(28)  ※堀川は洛星を抜き、洛南に迫る。
  D, 国立・・・教育大付属高(14)  ※国立は一校しかないが、安定した人気と実績はある。


この対立構造(公立高校の台頭)は、成章高や花園高、京都女子高など、一部の私立高校の没落を招きはしたが、結果的には良い影響を及ぼし合っているようで、競争が働くことにより教育環境、教育内容、教師の質も改善され、京都全体としての合格実績は上がっている。

高校を受験する中学生からすれば、選択肢が増えるだけではなく、全体の層が厚くなったことによって、たとえランキング上位の高校に入れなくても、また授業料の安くて済む公立高校からでも、京大を狙えるようになった。私立に通う経済的余裕のない者でさえも、京大を狙えるようになったのは良いことである。

都道府県のなかには、京都のように複数の勢力が乱立するのではなく、特定の一校が強大な力を持ち、帝政のようにその地域を牛耳るところもある。全ての都道府県を調べたわけではないが、かつて私が英語を指導していた「熊本」などはその典型である。熊本では、「熊本高校」、通称「熊高(クマタカ)」が圧倒的に受験に強く、対抗できる高校はない。また、漫画「ワンピース」に登場する「四皇」のように、その熊高を筆頭にした上位4つの高校を「四高」と呼ぶ。(ワンピースの作者は熊本出身なので、もしかしたら四高からヒントを得たのかもしれない・・・)


  <四皇(四高)>

  1, 熊本高校
  2, 濟々黌(せいせいこう)高校
  3, 熊本第二高校
  4, 熊本第一高校


熊本の高校の勢力図、教育環境は、とても興味深いので、次回以降のブログで改めて紹介してみようと思う。また、東京についても、いずれ見解を書いてみたい。

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コメント

公立高校からこんなに京大に受かっているとは…時代も変わったもんだなあ。それにしても京都の高校からこんだけ受かっているということは、かつてみたいな、「京都」大学なのに、「京都」の高校からよりも大阪の高校からの合格者数が多い、ということはなくなっているのかなぁ。

1年半以上も前の記事にいまさらの些末な突っ込みですが、書かれている京大合格者数は2015年ではなくて2016年のものですよね。
それと確かに一部の公立上位校の進学実績は飛躍的に向上しましたが「京都全体としての合格実績」は変わっていませんよ。私立が全盛だった90年代から現在にかけて、京都の高校からの京大合格数は250~350人の間を上下しているだけで年度推移のグラフにしてみれば、この30年間同じ水準です。つまり成績上位者の一部が私立から公立にシフトしただけなので「全体の層が厚くなった」とは言えないと思われます。
また、20年前の1997年には京都の公立高のうち27校から46人が京大に合格していますが、2017年は12校から134人が京大合格でした。公立高の京大合格数がこの20年で飛躍的に伸びたのは間違いありませんが、合格者輩出校数はかえって減少しました。市教委・府教委の「選択と集中」策により私立高から優秀層を奪うことには一定の成果をあげましたが、公立高校は進学校と教育困難校に2極化したと言えるでしょう。2極化が悪いとは塾屋の立場からは一概に言うつもりはありませんが、良い話しばかりではないということです。

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