フォト
無料ブログはココログ

« 空(くう)になる | トップページ | どうでもいい話 »

2016年7月22日 (金)

リフォームの夏

セミの大合唱を除けば、乞田川沿いの道は日陰に覆われていて快適である。そこからニュータウン通りに出ると、一変して夏の日差しが容赦なく照りつける。電柱や電線は地中に埋められてしまったので、わずかな日陰すらない。オリンピックに向けて景観をよくしようと、地下に隠したのだそうだ。急に来客があって、床に散らばるものを、慌てて押し入れに隠す心理と似ている。

横断歩道で信号待ちをしていると、改装中なのか、渡った先のビルに白いビニールがかけられていた。そこに施工会社である「ダイワハ〇ス」の文字と並んで、大きく英語で「
Reform」と書いてあった。白い幕の中で、いったい何をこそこそ「改革」しようというのか?

日本語で「家をリフォームした」というが、reformは「改」であって「改」ではない。これも間違った英語、Japanglishの1つである。このように、大企業が率先して間違えるのは、NHKが「7時のニュースです」というのと同じくらいにたちが悪
い。newsの発音は「ニュー」ではなく「ニュー」であり、教育テレビで多くの英語番組を抱えているがゆえに、その責任と罪はいっそう重い。

オリンピックで日本の心象をよくしたいなら、電線や電柱を地中に隠そうとするよりも、まずはそういう誤った英語表記を何とかした方がよい。この幕にある「reform」は、命令文に見えるから、(ストのプラカードに書かれて掲げられるような)、「改革しろ!」といった
政治的メッセージにとられる。現在の政治に不満があるので、道行く人に改革を訴えているといった感じだろうか。なんとなく、今月末に迫った都知事選の選挙事務所に見えなくもない。

reは[再び]でformは[形]を意味するから、reformは「再び形作る」→「改革」になる。uniform「ユニフォーム」は、uni [1] + form[形]だから、「一つの形」が原義だ。ちなみに、unicorn「ユニコーン(角が一本)」、unique「唯一の」も、同じuniの語源を持っている。英単語を話題に上げると
、どうしても語源の話をしたくなってしまう。

話が逸れてしまったが、結局、
「改築」を英語で言いたいときに何を使えば良いかというと、"renovation"か"remodeling"、あるいは"home improvement"などが一般的とされる。きちんとこれらの語を使っている施工会社を、私は見たことがない。

ところで、高2のクラスでも夏期講習(7日連続)をやることになった
。本来やらないつもりでいたが、「やりたい」という嬉しい声?が上がったからだ。基本的に学校の半強制的な講習が嫌いだし、やるならやるで参加する価値のある授業をやってくれればよいのだが、大抵、期待外れに終わることが多い。

そもそも、講習を取るかとらないかの選択権を生徒に与えないのは最悪だし、講習に真面目に参加したり、朝から晩まで長時間束縛されることで、「私は頑張ってる」という誤った満足感を与えてしまうのもよくない
。夏休みの朝のラジオ体操に毎日参加したから、「俺は偉い」「健康なんだ」というのと同じ発想である。

なので、生徒の意志の伴わない講習はしたくないし、講習の多忙さを言い訳にして、家で自主的に勉強しないのなら、講習などやらないほうがましだと思っている。自らの意志で自主的に勉強すること以上に、効率よく身に着く方法は他にはない。何が足りなくて、何をしなければいけないかが分かっているのも自分自身である。真に成長を望むのなら、他人ではなく、自らの手でreformしなければならない。夏休みを挟んで、ビフォーアフターがどう変わっているのかぜひ楽しみにしたい。

« 空(くう)になる | トップページ | どうでもいい話 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1699445/66307157

この記事へのトラックバック一覧です: リフォームの夏:

« 空(くう)になる | トップページ | どうでもいい話 »