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2016年8月 9日 (火)

クーラーの怪

真夏日やら酷暑日やらが続くと、大嫌いだった冬でも恋しくなる。小学生の時、夏になって皆がクーラーをつけるから、やがて室外の空気も冷えて冬になるのだと思っていた。この前、松本人志が「夏になって皆が冷蔵庫を頻繁に開けるから、やがて冬になると思っていた」と言うのを聞いて、同じ感覚を共有している感じがして妙に嬉しかった。

私も松本人志も子どもの頃には、すでにクーラーという存在はあったのだが、今のように暑いからといって、毎日使用する
わけにも、一日中つけっ放しにするわけにもいかなかった。ほぼ一年中ホコリを被っていて、本当に真夏日の数時間だけ、「贅沢やわ」「電気代がかさむわ」という母親の小言つきで使用していた気がする。

「クーラー」は和製英語であり、正しくは「エア・コンディショナー」という。中学生に、「エアコン」は略称だけど元は何?ときくと、「エア・コントロール」「エア・コンピュータ」など様々な答えが返ってきたが、「エア・コンビニ」というさらに略称を含んだ答えが返ってきたのには驚いた。

ところで、エアコンの「暖房」「冷房」は分かるのだが、「除湿(ドライ)」とはいったいなんなのか。言葉通り本当に除湿を行っているのだろうか。それならそうで、60%→20%のような湿度設定があるべきなのに、うちのリモコン(リモート・コントロール)の画面には冷房と変わらぬ温度設定が出る。「除湿」とは名ばかりで、ただの「弱冷房」のような気がするのは私だけだろうか。

dry(ドライ)のdr(ドラ)は、語源的に「引く」という意味だ。たとえば、drag[引きずる]に[巨大]を表すonをつけると、dragon「ドラゴン(巨体を引きずる)」になるし、dramaが「劇・ドラマ」なのも、観ている人の気持ちを「引きつける」からだ。そして、dryも「水分を引き抜く」という意味である。なので、私としては吸い込んでほしいのだが、「ハー」と吐き出すばかりで、どうもドライな感じがしない。

とにかく、子どもの頃の私は、皆がクーラーをつけて次第に地球が冷やされ、冬が来ると単純に考えていたわけだが、いまや、エアコンのフロンガスやら電力の使用過多やらで、逆に地球の温暖化は促進されているというではないか。私も松本人志も、子どもの頃に解き明かしてみせた(と思っていた)自然の摂理は、ロマンチックではあったが、事実とは真逆だったわけである。

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