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2017年4月25日 (火)

高1、春の風景

先日、高1の授業があった。4月、5月は単語の説明に多くの時間を割かねばならず、単語100個の説明をするのに1時間以上もかかってしまった。具体的には、アクセント・発音の注意点、語法やら文法事項、語源、語呂合わせ、意味やら使用場面の違い、どうでもよい些末な話など、思いつく限りのことを話す。

この際、生徒たちは重要だと思うことや、覚えておいた方が得だと思うことを各々に書き留める。よほどでない限り重要だからという前置きも板書もしないので、本人の嗅覚次第ということになる。私の方も興奮のあまり話が脱線しすぎないよう注意しなければならない。皮肉なことなのだが、些末でどうでもよいことほど話すのに熱が入るし面白いのである。

単語テストそのものは、皆合格点を超えたので良かったが、満点者が1人も出なかったのは不満だった。合格点をとることと満点を採り続けることは、点数に現れる以上にその志と定着率において雲泥の差がある。皆が後者であってほしいのは言うまでもない。
次の試験範囲には、"effect" "affect" "affection"が並んで登場する。それぞれ「影響」「影響を与える」「愛情」という意味だが区別できるだろうか?ちなみに、"affection"は「ア、フェクション!とくしゃみする」と教えた。

単語の説明を終えると、1人の生徒が"influence
"(影響)と"effect"(影響)の違いについて尋ねてきた。共に「影響」という意味ではある。何でも=(イコール)で結ぶことに疑問を抱かない生徒が多い中、違いを知ろうとするのはよい心がけだ。まずは自分で「英英辞典」を調べてみればさらによいのだが、そこまで期待するのは高望みというものか。

その問いに対する回答として、おそらくは次のようなことを言った。両者の違いは"influence"の語源から考えてみるのがよい。 "
influence"は、in[中に]+flu[流れる]+nce[名詞語尾]で、「中に流れるもの」→「影響」である。よって思想や生き様のような人の心の中に流れる影響のことである。つまり、「イチローの影響で野球を始めた」や「竹岡先生の影響で英語教師になった」のような文での使用はよいのだが、「海面の上昇は温暖化の影響による」のような文では使えない。この場合は一般的に"effect"(または他の表現法)を使う。

巷に溢れている多くの単語集では、上述したようなことが「effect=influence」のように書いてあるので最悪だと言い続けている。数式でもない限りイコールというのはなかなかあり得ないはずなのだが、暗記の要領を求めるあまり必要以上に多用している感がある。受験に重きをおくから英語の本質を忘れていいということにはならない。
英語とは言語の習得であり、言語の習得とは使うことを前提にすべきものである。それを忘れず真摯に取り組むことが、実は受験への一番の近道であり、英語を学ぶ際の要領(コツ)である。

前回の高1の授業に話は戻るが、語彙の説明をしたあと読解をする時間はなかったので、英作文に取り組んだ。それぞれの答えを一枚の紙にコピーして、皆でそれぞれの解答を見ていく。よもやの珍回答連発である。お互いに笑い合って和やかな雰囲気になるのはよいのだが、「これが段々と笑えない状況になってくるからね」「ライティングを見れば一番英語力がはっきりする」と釘を刺しておく。時計を見ると授業終了の時間である。

とにかく私から見れば、高1Aも高1Bも多少実力の差はあれど目くそ鼻くそである。奥さんに言わせれば私も鼻くそらしいのだが(「でも、大きな鼻くそよ」というフォローは戴いた)、とにかく1週間で授業内容をしっかりと消化し吸収してきてほしい。塾に来ている時間は週に2時間弱であり、その時間で得たことを活かすも殺すも塾外の時間でどれだけ復習したかである。来週の授業でどれだけ成長したかをぜひ楽しみにしたい。

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