フォト
無料ブログはココログ

« Shrug Shoulders | トップページ | 英語格差 »

2017年6月 6日 (火)

英語の新テスト

2020年から、現行の「大学センター試験」が廃止され、新テストが実施される。特に英語は大幅な変更が予測されていて、記述方式の民間検定試験を活用するようになる。候補としては、「英検」や「TOEFL」などが挙げられている。また、2017年の11月と、18年の12月ごろにプレテストを実施するらしいので、関係する者は要チェックである。それにしても、文科省から出てくるものはスキャンダルばかりで、新テストの情報はなかなか出てこない。週刊誌のみなさんには、その辺りのスクープもぜひお願いしたい。

新たに導入される「スピーキング」や「ライティング」の評価法、採点基準、そもそも公平に評価できるのか、など議論の余地は多分にあるようだ。つまり、公平性を追求すれば、採点者の主観を排除した現行のマークシート方式に落ち着くのだが、スピーキングやライティングをきちんと試験するには、どうしても「マークシート方式=公平性」というHaven(安息地)から飛び出なければならない。作成部会はこの壁をどうクリアするのだろうか。

別に揚げ足を取りたいわけではない。採点者の主観が入り込むことで、公平性が維持できないことは仕方がないと思っている。英検の2次試験しかり、自動車免許の実技試験しかりである。むしろ、作成委員会の方々もそのことを覚悟の上で聖域に踏み込んだのだろうから、各方面からの様々なクレームや脅迫に負けずに、それなりに良いものをしっかりと作っていただきたい。

それより危惧しているのは、高校ごとの「英語格差」、つまり英語を指導する現場の公平性が維持できないのではなかろうか、ということだ。スピーキングとライティングの指導をきちんと行える学校は、公立高校ではほぼ皆無であり、私立高校のなかでも僅かである。現行のセンター試験であれば、学校で習ったことが出題されるという建て前が一応あるのだが、このままでは、学校で十分に(まったく)教わらないまま出題されるという理不尽な事態になるかもしれない。

確かに、各高校のホームページや説明会を覗けば、「グローバルな社会で活躍できる生徒を育成するため、英語を推進しています」などと調子の良いことを並べ立ててはいるが、いざ入学してみると詐欺だったのではなかろうかという学校もあるようだ。理想をうたうばかりで、それに向かう具体的な策もなければ努力もしていないのでは困る。

また、
某進学校に「英語表現」という授業があるのだが、その名前からしてスピーキングやプレゼン方法などの表現する訓練を行うのかと思いきや、イディオムや会話表現、文法、構文などをひたすら暗記することに終始するらしい。授業では、生徒も教師も一切英語を話すことはなく、ネイティブ講師の授業は月に1度あるかないかで、試験後のどうでもよいときなどにやって来ては、ゲームなどの緩い授業を行うそうだ。

「スピーキング(会話)」の授業を成功させるには、「クラスサイズの縮小(10人程度)」「まともな講師(別にネイティブでなくてもよい)」「専用のカリキュラム(文法や表現の暗記に逃げない)」「たっぷりの時間と継続(授業時間数の増加と家庭学習との連携が必要)」など、諸々の要素を揃えなければならない。詳しくはまた次回のブログで書いてみよう。

当塾でも、以上のようなことを踏まえて、中学と高校に少なくとも各1つずつ「スピーキング(会話)」のクラスを設けようと奥さんと相談している。詳細が決まり次第、ブログでお知らせしていく。

« Shrug Shoulders | トップページ | 英語格差 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1699445/70492594

この記事へのトラックバック一覧です: 英語の新テスト:

« Shrug Shoulders | トップページ | 英語格差 »