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2018年3月25日 (日)

明日ありと思う心の仇桜

乞田川沿いの桜がほころび始めた。その下を歩く人それぞれが、様々な気持ちでこの桜を眺めている。桜の咲きようは見る人によって様々に変化し、決して同じ色に映りはしない。果たして卒業生たちの目には、どのように映っているのだろうか?

ある
学年の新入生に対してどんな試験にしようかあれこれ考えている。高校入試から引用しようか、駿○模試を引っ張ってこようか、英検の準2級あたりが無難だろうか…難しい。その生徒の実力をなるだけ正確に把握するのはもちろんのこと、いかにできないかのショックを与えながらも、自信を喪失させ過ぎないような(できればやる気も鼓舞するような)、適度に刺激ある試験が好ましいのだが。

この前、高2生に試作をやらせてみたらボロボロだった。「こんなの解いたら自信失ってやめていきますよ」と言われたのだが、そう感想を漏らした高2生の方が、なんなら
自信を失っていた。本当のことを言えば、英作文を3つくらい書いてもらえばその子の実力はだいたい分かる。あるいはその日の出来事を日記のように書いてもらえれば一目瞭然である。歯医者が口内の状態から内臓の疾患が分かるというのと同じなのかもしれない。例えば次のような文はどうだろうか。

 ● 「将来どんな職業につきたいですか?」を英文にせよ。

「職業」で、workやjobを使おうと思った時点でおそらくはアウトである。厳しいようだが英語の感覚がまだ分かっていない。またprofessionやoccupationもアウトで、格好つけてやたら難しい単語を使えば良いというものではない。スペリングを間違えるのが関の山であって、それならworkやjobを使う方がまだましである。また、vocationやcallingなどを使うようならば、似たようなものは何でもイコールで結ぶ受験英語(文法書)の弊害にやられている。

正解というか、おそらくは"What do you want to be(do)?"くらいしか言わないのであり、これが出てこないようなら、それはもう英語が根本的に分かっていない。
確かに上で挙げたような語彙を用いても文法的に正しい英文は作れるし、What profesion are you going to choose?などのように他に表現がないこともないのだが、まずは↑の表現が出てくるべきであり、またネイティブ(の大勢)が言わないと言ったら、それはもう言わないのである。

またもう一つ言わせてもらえば、日本語の「将来」という言葉を受けて、"What do you want to be in the future?"のように、"in the future"を付けてしまいがちなのだが、実はこれにもネイティブは首を捻る。通常はもっと具体的に"when you grow up"や"when you finish school"などを使う。

このように、「将来どんな職業に就きたいですか」と聞くだけでも、その人物の英語力が少なからず分かる。


現在のところの入試結果は、

<大学>

●●君  明治大(理工)、中央大(セ)、上智大(補)、都市大(特待)、電通大(特待)
●●君  慶應大(理工)、明治大(理工)、青山学院大(セ)、九州大(工)
●●さん 早稲田大(教育)、東京理科大(セ)、明治大(商、経)、青山学院大(経)
●●さん 早稲田大(文構)、立教大(文)、成城大(セ)
●●君  立教大(コミ福)、青山学院大(地社)、法政大(人環)、成城大(特待)
●●さん 法政大(経)、中央大(経)、成蹊大(セ)
●●さん 津田塾大(国際)、日本女子大(人社)

<高校>
●●さん 国分寺高
●●さん 調布南高

※下線部が予定進学先。
※1人は浪人生。

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