単語の勉強法について
当塾の単語プリントはかなり優秀で、市販の単語集よりもはるかにましだと自負している。歴代の受験生たちの評価も非常に高い。しかしながら、プリントを握りしめているだけでは宝の持ち腐れであり、まったくもって意味がない。
単語を覚えてくることは毎回の宿題であり、授業に参加する為の最低条件である。全て覚えてくることが前提であり、「8割程度でいい」みたいな勝手な基準を設けないこと。以下、単語の覚え方とその心構えをまとめてみた(生徒には配布済み)。
1, 個性を持たせること。
ヨーロッパ人やアフリカ人の顔がみな同じに見えたり、AKBのメンバーの区別がつかなかったりしたことはないだろうか。それはその人物を抽象的な外見でしかとらえていないからだ。英単語も同じである。無機質なアルファベットの並びという見方を捨てて、それぞれの単語の個性を見出してやること。まず1回目では、その「個性探し」の過程を大事にすること。そうすればそれ以降、語彙の習得はかなり楽になる。
● 語源を知る。
● 逐語訳ではなく核となる意味を掴む。
● 類義語との違いを考える。文語か口語かなど使用場面を知る。英と米での違いを知る。
● 実際にどうやって使うのか?といった語法を知る。(ex) allow 人 to V
● 語呂合わせで覚える。(意外と効果あり)
2, 書いて覚える。
眺めるだけは論外。発音を確認しながら紙に繰り返し書くこと。手を動かすことで記憶に定着しやすくなるという研究結果は出ている。チラシの裏紙でもいいが、大学ノートに書いて冊数を貯めていく方が成果が分かってよい。
3, 発音の確認。
意味ばかりに取らわれて発音できないのは論外。
何の為に高価な電子辞書を買ってもらったのか?少しでも迷ったら音声で確認せよ。
RとLの発音の違いを区別しろと言っているのではない。日本人発音でも構わないが通じる発音を心がけよ。
(ex) fatigue「ファティギュー」✕ Rome「ロメ」✕ Mike「ミケ」✕
4, その他。
● 意味は漢字で書くこと。「ひらがなでもいいですよね?」みたいな意識の低いことを言わない。
● プリントの並びで覚えない。テストではランダムに出される。
● すぐ忘れてしまう者や物足りないと思う者は、塾のペースに合わせずどんどん積極的に覚えよ。
● 5秒考えて出てこないようなら、それは覚えてないのと同じ。
● 通塾の車の中、または歩行中(最悪)に覚えて、慌てて間に合わせようみたいな情けないことをするな。
● 単語の試験一つもろくに合格できない(間に合わない)者が、大学入試に合格できるわけがないと思え。
入塾の際に通っている高校や英検や模試の成績などで敷居を設けることはしていないが、単語を覚えてくる覚悟があるかどうかの意志を確認することが、ある意味で敷居なのかもしれない。この程度の努力さえ厭うようならば当塾の授業にはまずついてこれないし、「最低MARCH以上には行きたい」などと言うのもお笑い種である。
高1からきっちりと毎回の単語試験をこなしている者は、それなりに良い大学に受かっている。ただし、その逆もまた然りということを念頭に置いておくこと。それでは健闘を祈る。
「まあいいか、その一言であと一年」
« 品格よりも、まず品性を | トップページ | Let’s express our thoughts IN ENGLISH ! (Kimi's blog) »
« 品格よりも、まず品性を | トップページ | Let’s express our thoughts IN ENGLISH ! (Kimi's blog) »
コメント