合わさらん表
酷暑である。勉強する環境としては最悪だ。どうか受験生は環境の良い場所を選んで効率よく勉強してほしい。私なら、腰に負担の少ない快適なイス、コンセント付きの広々とした机、教室の脇には手入れされた観葉植物、ウォーターサーバー常備、コーヒー飲み放題(というかドリンクバー)、休憩用の漫画セクション(三国志やブラックジャックのようなモチベーションを高めるものに限る)、最先端の快適で清潔なトイレ、ビュッフェ形式の昼食と夕食、取り組んだ勉強時間が教科ごとにグラフ化されるシステム、喋った者を速やかに追い出すシステム、365日24時間利用可、仮眠室とシャワー室完備、夜食におにぎり配布、勉強時間に応じて時間給を支給、という自習室がほしい。
以前、松本人志がラジオで言っていたのだが、夏休みに後輩芸人と旅行に行こうと計画を立てていた。そのとき、どうしても皆の予定を合わせることができなくて、「合わさらんやないか!」とぶち切れてしまったらしい。それからというもの皆の予定を調整するために、予め「合わさらん表」なるものを作るようになったとのことである。私自身もそれにならい、毎年のように「ココとココが合わさらんなー」とぶつぶつ言いながら自作の「合わさらん表」を眺めている。
その「合わさらん」原因は様々あるが、その一つは「部活動の合宿」である。あれはいったい何なのか?当塾に通っている生徒のほとんどが何かしらの部活動に従事し、その比較的多くが体育会系の部活である。そして毎年のように彼らは「合宿で行けません」と言う。その分勉強を頑張ったらどうだと思ったり、合宿に行かなくて済むように普段から存分に練習しておけと思ったりする。なかには文科系にもかかわらず(と言ったら怒られるかもしれないが)、料理同好会や手芸部、ゲーム同好会までもが合宿するらしい。
甲子園や全国大会を目指すというのなら百歩譲って分からなくもないのだが、深い考えもなくただ毎年の恒例行事として行うのならやめにして然るべきである。先輩や顧問からのプレッシャーもあるだろうが、「勉強が大事なので休みます」と言う勇気が欲しい。「合宿なので塾休みます」と釈然としないことを言われるよりも、よっぽどまともで納得のいく理由だと思うのだが。
生徒一人一人の責任もあるが、最終的な決断をくだすのは顧問なので顧問に恵まれるかどうかも大きい。某高校のバトントワリング部では今年から合宿をやめたらしい。「その顧問、頭いいね」と言うと、「京大出身らしいです」と返ってきたので納得した。とにかく顧問がまず意識を改革せねばなるまいし、許可を出す学校側も合宿の意義をしっかり再確認する必要がある。そろそろ意味のない合宿はやめにしてはどうだろうか?
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