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2018年8月22日 (水)

予備校の講習について

「高3の夏から間に合う!!」というような宣伝文句が予備校のチラシに踊る。適当なことを言ってくれるなと思う。それを信じて本当に高3の夏からスタートしたらどうするのか。少なくとも英語に関しては、高2であらかた完成させ、高3からはペースダウンして他教科に時間を割かねばならない。なので、「高3の夏から間に合う」などと無責任なことは口が裂けても言えないのである。

当塾の生徒の中にも、河合やら駿台やら予備校の夏の講習に通う者もいるようだ。効果がないとは言わない。しかし過度な期待はせぬことだ。たかだか3日4日の講習に参加したくらいでできるようになるはずはないのだから(そうでなければ平常から予備校に通う意味や、通っている者の立場がないではないか)。それを理解したうえで、何かしらのきっかけが掴めるかもしれないから行ってみる、というのはアリだと思う。

せっかく講習に参加するなら、少しでも自分にあったものをとるべきなのだが、切羽詰まった生徒ほど、背伸びをして身の丈に合っていない講習をとろうとする。たとえば「早慶英語」や「ハイレベル英語」などをとっても、その前提となる英語力がないために授業内容につていけない。私が「朝まで生テレビ」を見るときのように、「なんかいいこと言ってるなーこの人」という程度の感想は抱くかもしれないが、その実、まったく解っていないのである。

ずっと以前(としておこう)、ある受験生が授業後に私のところに来て、「英語は他に何をしたらいいでしょうか?」と相談に来た。「しょうがないな…」「おいおい…」「今さら…」と内心思うことはあれど、大概のことは親身になって話を聞くようにしている。が、この生徒の場合、単語の試験もろくに覚えてこず、復習もせず、やっておくようにと言った文法などの最低限の課題もできてない。それなのに、「何をしたらいいでしょうか?」はないだろう。その質問をしていいのは、平常のことが十二分にこなせている者だけである。

「今月末までに○○を片づけて、それから△△にとりかかります。それと並行して××もしなければなりません。とにかくやるべきことが山積みです」と漏らすのはまだましな方で、上の生徒のようにすべきことは目の前にいくらでもあるのに学習の方向性を見失ってしまったり、自分の現在地と志望校との距離を見誤ったりしてしまうのは重症である。こういう生徒を私は「受験迷子」と呼ぶ。

このような受験迷子を筆頭に受験生の中には、平常の授業内容も消化できていないのに、
1日24時間では足りぬ程すべきことが山積みなはずなのに、それらから目を背けて取り敢えず講習を取る者がいる。あるいは、周りの友人が取っているから(流されて)自分も取ろうとしたり、志望校ありきで基礎学力もないのに難しい講習をとったり、小手先のテクニックをいくつか披露されただけなのにできるようになった気がしたり、真面目に講習に参加したという事実だけで達成感や満足感を得たりしてしまう(ラジオ体操の法則)者も少なからずいる。

どうせ講習をとるなら、(勇気を出して?)私に相談してみてほしい。第三者的な視点から、また経験則から、何らかの助言ができるかもしれない。繰り返すが「講習をとるな」と言っているわけではない。時期と条件があえばそれなりの効果はあるものだと私も思う。

確かに、予備校の講習というものは他人(プロ)に舵を任せて豪華客船に乗っているようなものなので、たとえ一時的なものであれ快適であり安心感がある。一方で、自分で海図を広げて航路を計画し、荒波の中、自ら舵をとる航海はかなりしんどい。とてつもない不安やストレスにさらされることにもなるだろう。しかしながら、この「自ら舵を
とること」が、目的地に就航するには必要不可欠なのだということをぜひ分かってほしい。

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