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2018年12月18日 (火)

授業を休むなら

ふつう、「○○なので、授業に行けたら行きますが、もしかしたら行けないかもしれません」といった場合、(私の)統計学上ほぼ来ない。単に引け目を感じるからそのように言葉を濁しただけであって、本心ではすでに休むことに決まっているか、8割がた休む方に気持ちは傾いている。その奥ゆかしさを否定するわけではないが、この弁を最後にもう欠席連絡はしなくていいと思うのはやめてほしい。こちらとしては、「来る」という含みを持たされているので、「来ない」とは思いながらも、もしかしたらを想定して授業の準備をせねばならない。なので、再度きちんと欠席の連絡を入れるのがマナーであろう。

それとは逆のこともたまにある。先月だっただろうか、「やるやん、こいつ!」と思わされたことがあった。ある生徒が修学旅行の帰りにダイレクトで塾の授業に来たのである。絶対来ないだろうと思っていたし、実際に来てからも「今日くらい家でゆっくりしたらいいやん・・・」と思ったのだった。一応他の生徒の手前もあり、これが当塾生としてあるべき姿だの、これで単語の試験の勉強もやってきてたら良かっただの、
鬼のようなことを言った気がする。

勘違いしないように言っておくが、どうしても休まなければならない事情もあろう。私だって体調を崩したら休む。また普段から定期テストで1回くらい休むのは構わないと言っているし、修学旅行だってお土産がもらえるから喜んで送り出す。しかしながら、中にはたかだか定期試験などで2回も3回も休む生徒がいるわけである。その行為そのものよりも、その志の低さにうんざりしてしまう。確かに「一回くらい」と言うと「まあ、それくらいなら良いか」となるかもしれないが、(着目すべきはそっちではなくて)その結果生じる「2週間 (半月)」のブランクの方であろう。サッカーやピアノ、部活動ならその重大さが分かるのに、なぜに塾の授業となるとそのことが分からない?

当たり前のことは言いたくないが敢えて言う。はなから塾のある日は分かっているのだから、それを見込んでテスト勉強をしてくれないだろうか。2時間に満たない授業に参加するくらいで、支障の出るようなテスト勉強の仕方をするな。その2時間をはるかに超える無為な時間を日頃から過ごしているだろうに。ともかく、学校の定期試験程度の学習計画がうまくたてられない者(アタフタしている者)に、大学入試までの綿密な算段が立つとは思われないのである。

あともう一つ言わせていただきたい。「休む」ということは少なからず「遅れ」をとるということである。つまり「追いつく為の努力」が必要になるわけだが、「前回の授業で何をやりましたか?」とさえ尋ねてこないのはどういう了見なのだろうか?まるで何事もなかったかのようにしらーっと合流してこようとするのだが、明らかに前回の内容が頭にないから接続(合流)がうまくいっていない。
解答を当てても「分かりません」を連発され授業の流れが微妙におかしくなり、私も他の生徒も気持ちよくスイスイ走れんのである。

さらに最悪な場合、復帰した日の単語やイディオムの試験の勉強さえやってこなかったりする。「なんで?」と訊くと、「試験範囲が分からなかったので」や「次の範囲のプリントをまだもらっていなかったので」とか意識の低いことを言う。当日までにそのプリントを取りにくるとか、最悪でも当日早目に塾に来てプリントを貰って試験に間に合わせるとか打てる手は複数あるだろう。面倒なのは百も承知であるが、それは授業を休む以上、覚悟して背負わなければならないハンデである。

当塾のように個別ではないが10人に満たない集団の授業においては、良い意味でも悪い意味でも、生徒同士は互いに影響し合う。それは直接的な知識の交換だけではなく、意識やモチベーションの点において恐ろしいほどに感化しあうわけである。金八先生の話にあった「腐ったミカン」のように全員が腐りに腐ってしまうこともあれば、受験までに皆が「美味しく熟したマンゴー」となることもある。それは指導者の手腕に拠る所もあるのだが、生徒一人一人の高い意識が必要不可欠なのは言うまでもない。頼むから、口を開けてエサを待つだけの愚か者にはならないでほしい。

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