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2019年1月18日 (金)

謹賀新年

今年最初の授業で、高2生がそれぞれに「明けましておめでとうございます」と言って入室してきたときは、「さすが高校生」と思ったし、根拠は全くないが「こういう事がきちんとできる生徒は受かる」と思った。昨年末にも、「今年一年ありがとうございました」と挨拶して帰っていった生徒がいたが、面と向かって言われると恥ずかしいものである。いつもなら電光石火のごとく何かしら突っ込み(気の利いた一言)を返すのだが、「んん…こちらこそ」と訳の分からぬ返事をしてしまった。

さすがに高3生(受験生)は余裕がないようで、神妙な顔つきの者が多かった。晴れやかに「おめでとう!」と言おうものなら「何がめでたいんですか?」「明けましてだと?何も明けてないよ!こちとら未だ真っ暗だよ!」と噛みつかれそうだった。一人の生徒が「明けてしまいました…」と、まるで
パンドラの箱でも開けてしまったかのように言ったのが(個人的には)面白かったのだが、笑うのは自重した。

あまりに神経質や悲観的になるのもよくないので、精神状態を上手くコントロールすることだ。「笑う門には福来たる」の精神だけで何とかなるほど現実はそう甘くはないが、感情のコントロールが上手くいかずにメダルを逃したオリンピック選手が大勢いるのもまた事実である。これまで志望校に受かっていった卒塾生達は、少なくとも受験直前での感情のコントロールが上手くできていた。

高1生はどうだろうか。残念ながら「明らかに(年末年始)英語に触れてなかったよね」というようなブランクを感じさせる生徒がいた。海外旅行に行こうが、家でダラダラしようが好きなように過ごせばいいのだが、「やることはやれ」である。高3の授業後すぐに高1の授業があったのだが、あまりにもだらしなかったので説教した。いまだ自分のレベルがどれだけ低くて(考え方も実力も)、どのレベルにまで到達せねばならないかを肌で感じてもらう為にも、近々高2のクラスに一人ずつ参加してもらおうと思っている。

高2生もこの時期になると、できる子とできない子の学力格差が大きくなっている。悲しいかな、「できる子」ほどより努力を重ね、「できない子」ほど努力を避ける傾向にある。入試本番まであと一年しかない。というか、夏休みに完成して9月の模試で結果を出さなければならないから、実質あと7ヶ月くらいである。遠い「対岸の火事」であったはずの場所に、今まさに舟を接岸しようとしている。中には何の装備もなく真っ裸のまま上陸しようという強者がいるが、このままでは上陸した途端に黒焦げである。

とにかく、「片足を棺桶に突っ込んでいる」という自覚を持って寸暇を惜しんでやることだ。特に昨年の夏以降に入塾してきた生徒達は明らかに力不足である。他の生徒よりも大きく出遅れているのだから当然と言えば当然である。「あの人すごいなー」じゃなくて、その人に早く追いつき追い抜かなければ、MARCH以上に受かりたいなんてもっての他であろう。それ以外のエンジンのかからぬ生徒も含めて、いい加減に現状の(楽な)居場所に甘んじず、早く重い腰を上げることだ。努力することでも負けたら、どこで勝てるのか?さっさと上位の人間に喰らいつかんかい!である。

以上、新年明けての授業の感想だ。私のように「正月に食べ過ぎて胃が消化不良を起こしてしまいました」はあるのに、「正月に勉強し過ぎて頭が消化不良を起こしてしまいました」はない。というか勉強してない人間ほど(頭の)消化不良を起こしている。毎回の単語試験も、授業の復習も、中期的にやっとくように言った文法課題も、しっかり咀嚼して一つ残らず消化吸収することだ。きっちりそれができれば普通に東大に受かるくらいの授業にはなっている。頼むから、私の正月時の胃のように、消化不良を起こしては下痢ばかりすることのないように。これまでのことは「水に流す」ので、これからは性根を入れて頑張ることだ。




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