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2019年7月 3日 (水)

夏の予定

ほぼ夏期講習の予定が組み終わった。今年の作成のテーマは「脱、合わさらん」である。毎年のように予定を組むやいなや「学校の夏期講習がありまして…」「部活の合宿がですね…」と生徒たちの様々な予定とバッティングしてしまい、夏期講習の日程表は直しに直しを入れて真っ赤っかになる。それを眺めながら、「合わさらんな…」「やっぱ合わさらん…」「こことここが合わさらん…」とブツブツ言っているうちに、もはやその表のことを「合わさらん表」と呼ぶようになってしまった。そして今年こそは、この「合わさらん表」と決別したいのであるが、果たしてうまくいくだろうか…。

夏期講習と言えば、某塾の「アルプスの少女ハイジ」のテレビCMを毎日のように目の当たりにする。ビジネスである以上、世間の注目を惹こうと奇抜なCMを作るのは分からなくもないが、教育者として彼らと同じ土俵で仕事をしているのかと思うと虚しくなる。また、以前豪華ホテルでの合宿をうたっていたが、生徒に媚びを売っているようでそれも気にくわない。私なら豪華なホテルなんかではなく、比叡山の延暦寺で行う。朝から晩までの学習を中心に、5時起床、雑巾かけ、お堂で座禅、精進料理、訓話の拝聴、写経体験、滝行、など心を磨くイベントをふんだんに盛り込む。ディズニーランドを超える刺激的なアトラクションに参加でき、ミッキーやドナルドよりもレアな徳の高いお坊さんと出くわせるわけである(すいません…)。

冗談はさておき、当塾の「今」から「夏休み」までの流れとしてはこんな感じだ。7月初旬に、全学年共通してマーク模試を授業で行う。その結果を参考に、7月中旬から3者面談を行う。それと同時に夏期講習がスタートする。まずは「自由英作」の講習が始まる。国立大の入試はもちろんのこと、英検、GTEC、TEAP、TOEFLなどの各検定試験でも必要不可欠であり、英語特有の論の運び方を身につける。次に「中級読解」と「上級読解」がスタートする。準1レベルの読解を早く正確に読めるかどうかがMARCH以上に受かるラインになる。いまだに処理速度が遅く処理精度の低い生徒は、この夏に何とかしなければならない。8月の中旬になると「上級英文法」が始まる。解答を導くまでの思考のプロセスを入念に確認にし、他の選択肢がなぜダメなのかをしっかり考える癖をつけたい。

高1、高2生は日頃あまり取り組めていない「英文法+英作文」の授業を行う。受験生のこの時期になってあたふたしたり、絶望感に包まれたりすることのないように、英語はどの教科よりも先行して得意になっておいてほしい。また彼らの入試制度は改変されて、「Reading+文法」に偏重していた入試から、Speaking、Listening、Writingにも平等にスポットライトが当たるようになる。これまでの受験生達のように「(出ないから)まあいいか」と目を逸らさずに、きちんと取り組まなければならないわけだが、それらは「技能」である以上一朝一夕では身につかないし、実際のところ、(学校は論外として)英会話学校でも習得はかなり難しい。

それでも少しでもましにしたいのなら、当塾の英会話の授業を受講してみてはどうだろうか。セールス・トークは大嫌いだし苦手なのだが、医科歯科大などで教鞭を執っている奥さんの授業は比較的お勧めできる、というか、(私が言うのもなんだが)もったいない気さえする。私も習いたいのだが、どうも夫婦の関係で教授のやりとりすると喧嘩になってしまうらしい…。とにかく、ペラペラしゃべれるようにはならないが、やってない人との差はものすごく付けられると思う。

もちろん夏期講習は任意であり強制ではない。夏期講習など必要ないと思えばやらなくていいわけだし、本人が得しないような授業はこちらからご免である。過去にもやる理由を見いだせずに夏期講習をしなかったこともある。毎年各クラスや各生徒の状況を鑑みながら「夏期講習が必要か?」「必要なら何をすべきか?」「どれだけやれば効果が出るのか?」を考えるわけである。必要ない生徒にはこちらから「取らんでもいいんじゃない」とか「他にやるべきことあるやろ」とか提言するようにさえしている。

生徒の英語力は誰よりも(もしかしたら本人よりも)把握しているつもりだ。他所の予備校や個別指導塾のように直に授業もしていない人間が面談であれやこれやと分かったような口をきくのとは違う。「近い距離」でずっと見てきているので各生徒の現状は熟知している。誤魔化したり取り繕ったりしてもバレている。そして、もっと言ってしまえば、これから先どこまで成長可能で、どの程度の大学に受かるかというのも見えてくる。それはもう恐ろしいほどに見えてしまうこともある。

 

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