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2020年10月25日 (日)

足首のケガ

Go toトラベルなどの「さあ、出かけよう!」という世の流れとは逆に、足首を痛めて全く動けなくなってしまった。歩こうと足を踏み出すと、足首の関節に異物が挟まって噛み合わないかのように激痛が走る。あまりにも痛く、一歩も歩けないほどだったので、渋々病院に行くことにした。靴下を脱ぐやいなや、すぐに「靭帯が完全に切れてるね~」と言われた。「足首が抜けたような感じがしました」と言うと、「そんなのありえないよ。オモチャじゃないんだから」と医師は失笑していた。「どんな感じ?」とあんたが訊くから答えたまでであって、しかも「抜けた」とは言ってない。ちゃんと「抜けたような感じがした」と言ったではないか!と心の中で怒りながらも、この状況下では、さすがの私も平身低頭にならざるをえない。医者と学校の先生だけは、巡り合わせが悪かった場合、諦めるしかないのである。

レントゲン写真を見ながら、あれこれ説明された後、「ギプスで固定して松葉杖を使ってもらいます」と言われた。すぐに塾の行き帰りの不安が脳裏を過ったので、「松葉杖ってどれくらいの距離歩けるもんですかね?」と尋ねると、「歩かないためにギプスで固定するんだよ、分かってる?」と再び失笑されてしまった。一々言うことが癪に障る医者である。医者の後ろに立っていた看護師が、会釈しながら「うちの上司がすいませんね」と(辟易した感じで)苦笑いになったのがまだ救いだった。それからベッドに横になると、私のお気に入りのユニクロのズボンがビリビリ破られて、あっという間に足首はギプスで固定された。そして、松葉杖の練習を一通り終えると、会計を済ませて病院を後にした。私の松葉杖デビューは雨の中で、傘を差すこともできず、ずぶ濡れになりながら家路についた。


Img_0236_20201026112001

さあ、問題は塾の授業である。休んだところで授業を代行してくれる先生はいない。奥さんはいるが、英会話は教えられても平常授業は無理だろう。これが専制君主的ワンマン塾の宿命である。私が滅びたら塾もまた滅びるのである。ふと「盛者必衰」という言葉が浮かんで世の無常を憂いたくなったが、悲しいかな、私は「盛者」ではなく「貧者」である。ともかく、大事を取ってその日は休みにし、その翌日はオンライン授業を行い、翌々日には何とか40分歩いて調布教室に赴いて授業を行った。その日の帰りは、無理を言って生徒の保護者に家の近くまで送っていただいた(H君ありがとう)。

それからの1週間は大変だった。多摩教室でも何人かの生徒(の保護者)に無理を言って送っていただいた(O君、Iさんありがとう)。快くOKしてくれたとはいえ、私が同乗していて、
さぞ気まずかっただろう。「変なこと言うなよ先生…」「分かってるよ、今ここで揉める気はない…」という暗黙の了解があった気がする。突っ込んだ話をするとおそらくは毒舌になり、途中で降ろされてしまうかもしれない、いや途中で降ろされるのならまだしも、すごい辺鄙な農村で蹴り出されてしまう恐れすらあった。というのは冗談として、足が痛すぎて深い話をする気力がなかったというのが本音である。万全の体調の時に改めて、言うべきことは言おうと思う。

現在、ギプスは取れている。痛みは無くなったが、腫れはまだ残り、足首がぶらぶらして上手く歩けない。通塾にいつもの1,5倍くらいの時間と体力を消費する。とはいえ、少しずつマシにはなってきているようで、「金木犀の香りが漂う季節か~」などと足の痛みから気を逸らして風流に浸る余裕も出てきた。余談だが金木犀の匂いを嗅ぐたびに、トイレの芳香剤を連想する。トイレの嫌な臭いを消すための金木犀が、逆に金木犀からトイレを連想してしまっているのである。本末転倒の良い例だと思うのだが、自分の感受性が豊かなのか乏しいのかは判断の難しい所である。

乞田川沿いの道を足を引きずりながらゆっくり歩いていると、正面から散歩中の犬がやってきた。なるべくまっすぐ歩きたい私にとっては極めて邪魔な存在である。なぜに足を引きずるこちらが、小便スポットを探しているだけの犬を迂回せねばならぬのか。たかだか数歩の迂回だとしても、今の私にはかなりきついのである。また、ある時など、ミニチュアダックスが乳母車に乗せられて、颯爽と私の脇を追い抜いていくではないか。乳母車に犬を乗せるという発想自体前々から気に入らなかったのだが、乳母車から眠たげな表情で私を睨め上げていた怠慢な犬に怒りが沸いた。犬語は分からないが「自分の足で歩かんかい!」と心の中でワンワン吠えた。その後しばらく、デジャブのような感覚に襲われ、どこかで聞いたことあるような台詞だったなと思っていたら、私が生徒たちによく言う台詞だった。



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