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2021年1月16日 (土)

受験の心得(再up)

受験シーズン到来である。その開幕戦である「共通テスト」が間もなく始まる。「一世一代の大勝負」のような重苦しい雰囲気がなぜか漂うが、この共通テストで全てが決まるわけではない。というか何も決まらない。私大を第一志望に掲げるのなら、別に共通テストなどスルーしても構わないのであり、むしろ、試験後にへこんでグズるくらいなら受けない方がましだと言ってもよい。確かに私大にも「共通テスト利用」入試があるが、それは大学側がおいしく利用するのであって、受験生側はただおいしく利用されていることが多いのである。もちろん、国立大志望者にとっての捉え方は少し違う。共通テストが全てではないが、点数によっては、大勢を決する「関ケ原の戦い」となりかねない。せめて2次試験で挽回できるような点数を持ち帰ってきてほしい。

志望校の難易にかかわらず、受験生である以上、精神的にかなり苦しい時期を送ることに変わりはない。しかしながら、この暗澹とした状況が未来永劫続くわけではない。止まない雨はないのであり、どんなに長いトンネルもいつかは抜けるのである。そして3月にはもう塾に来なくていいのであり、4月には大学生になって満開の桜の下を歩いているのであると信じたい。

<受験の注意点>試験会場では、周囲の他の受験生にビビらないことだ。やたらペチャクチャ喋っている受験生がいて、中には試験に出そうな内容を「これ出るよ!」と確認し合ったりしているが、耳を傾けないことである。「自信のない奴ほどよくわめく」と思っておけばいい。また、やたらと落ち着いていて、風格を漂わせた受験生もいるが、ただ単に老け顔のおっさん浪人生である。リラックスする程度に友人と言葉を交わすのはよいが、まずは何よりも試験前に心を落ち着かせて自分の世界に浸ることが重要である。何なら缶コーヒーを飲みながら、英字新聞を読むくらいの余裕がほしい。その方がよっぽど周囲がビビってくれるのではあるまいか。

試験の合間(休憩)は、肩を回したり、お茶を口に含んだりするなどして、頭を休ませてほしい。そうでないとその日の最後まで集中力がもたなくなる。また、直前の試験のことは頭から消し去ること。手応えがなかったり、ミスに気づいたりしてしまっても、気にしないことである。後々意外と大した傷口でないことが判明することもあるし、勘で書いたものが運よく当たっているかもしれない。なんなら「この俺様で間違えるくらいだから、みんなも間違えてる」と思っておけばよい。また、休憩中に「どうだった?」「できた?」「最後の答えは4だよね?」みたいな感想を語り合うような愚かなことはしないことだ。へこんで次の試験に悪影響をきたすだけである。とにかく頭をリセットして次に備えよ。

全ての試験が終わった後は、ズバリへこまないことだ。いや、へこんでもいいが、もう一度やる気に火を灯して立ち上がることである。というか、共通テストで「めっちゃできた!」という感想を抱いて帰る子などほとんどいない。皆、何かしら致命的なミスを犯し、何かしら心に傷を負っている。その状況からいかに早く立ち上がるかが大事である。

帰宅後、その日はゆっくり休んでもよい。ただし、翌日から、次に向けて猛勉強を再開せよ。共通テスト後に、へこんだり気が抜けたりして勉強が手につかなくなる生徒がいるが、入試本番はこれからである。「共通テストリサーチ(合否判定表)」をずーっと眺めてウジウジすることのないように。ここから一般入試までの間に、いかに頑張れるかどうかが勝敗のカギであり、まとまった勉強時間の取れる最後のチャンスでもある。繰り返すが、共通テストで勝敗はまだ何も決まっちゃいない。さっさと立ち上がって勉強することを約束してほしい。



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