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2021年1月15日 (金)

未来への号砲

今年の正月は京都に帰省するどころか初詣にも行かず、元日は「実業団駅伝」、2日は「箱根駅伝」、3日も「箱根駅伝(復路)」とずっと走りっぱなしだった。もちろん私が走ったわけではない。テレビで見ていただけであるが、各走者の苦痛に顔を歪めて走る姿をずっと見ていると、こちらも何となく足首が痛くなったり、学生時代のマラソン大会を思い出して憂鬱になったりした。この時期、受験生達は寸暇を惜しんで最後の追い込みをかけていることと思うが、箱根駅伝はちょっとくらい見た方がいいかもしれない。持てる力の最後の一滴まで絞り尽くして激走し、たすきを渡すとともに倒れ込む。そんな姿に「甘えるな自分!」「もっと頑張れ私!」と否が応でも鼓舞されるはずだ。

高3の授業は、年をまたぐかまたがないかで全然違う。はるか対岸の火事であった場所に船は接岸したのである。そして下船を迫られつつある受験生達の表情にも緊張と覚悟の色が浮かぶ。「まるで切腹前の武士のようでな面持ちである」
と言ったら怒られるだろうか。場を和ませようと「ここらで一発…」と冗談めいたことを言ってみるも誰も笑わない(ショックや照れを隠せるのでこういう時にマスクは便利である)。それはさておき、つい先日、共通テスト前の最後の授業があり、そこで予想問題をまるまる一本行った。いつも危なっかしい男子が9割を越えたのが嬉しかった。エンジンがかかった際の男子の成長には目を見張るものがあるのだが、「そもそもエンジンをかけるのが遅い」「エンジンが完全に温まる前に入試」という残念な側面もある。

さあ、明日は共通テストであり、長い受験シーズンの始まりである。
正直言って奇跡は要らないし、(神様に)これまでできなかったことをできるようにしてほしいとも思わない。ただ望むのは、彼らの持てる力がありのまま発揮されますようにということである。それだけ彼らの英語力に対して(私自身)信頼を寄せているわけだが、何が起こるか分からないのが受験であり、英語以外の教科に不安要素があるのも事実である。また今年は入試制度の改変(改悪)やらコロナ禍やらで例年以上に外的ストレスが多かったのは否めない。それを跳ね返す強靭な精神力を持ち合わせていると信じたいのだが、どうしても「あかん…」とくじけそうになった時には、私が魂を込めて作った「なにくそ鉛筆」を握りしめて「なにくそ!」と頑張ってほしい。


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