新年度の授業
入試は全て終わり、あとは結果待ちである。後期日程までもつれ込みそうな生徒はいないので、おそらく3月中旬には全ての受験結果が出揃うはずだ。この時期は特に気もそぞろで、何かしら連絡はないかとしきりにスマホをチェックする自分がいる。今年も例にもれず胃痛に苛まれているのだが、「キャベジン」では心もとないので「ガスター10」のお世話になっている。受験を全て終えた受験生諸君は本当にお疲れ様だった。浪人のN坂さん、N本さん、そして現役のN野さんも、久しく顔を見てないが元気だろうか。下手に連絡してもプレッシャーを与えるだけなので、教室からひっそり応援していたが、努力が報われる結果となることを心より願っている。
新年度のクラスは3月4日(木)スタートする。ただし、新高1は、調布教室が3月18日(木)、多摩教室が3月16日(火)にスタートする。ここ最近、入塾に関する問い合わせをいただく。「どんな塾ですか」と尋ねられたが、「ホームページを読んでください」とは言えないし、「うちの子でも大丈夫かしら?」と訊かれたが、「会ったこともないので答えようないです」とも返せない。失礼のないよう丁寧に対応しているつもりだが、営業トークが苦手なのでぶっきらぼうな物言いになっていたら申し訳ない。いきなり教室に訪ねてこられる方も中にはいるが、それはなるべく避けていただくとありがたい。都合よく私の手が空いているとは限らないし、いきなりだとあたふたして精神衛生上よくないのである。一方で「いつもブログ読んでます」「ファンです」とか言われると悪い気はしない(マスクの下はにんまりである)。むしろ「授業を30分延長してあげましょう!」とか思ってしまう。
一クラス最大で8人なので、席数が埋まり次第、入塾できなくなる。以前、来ている子に「クラスが満席になったらどうするんですか?」と聞かれたので、「じゃあ、Jリーグみたいに入れ替え制にしよう」と言ったらすごいブーイングを浴びたことがある。もちろん冗談ではあるが、それくらいのプレッシャーは常に感じてほしいし、この席は絶対に譲らないという気持ちで勉強してほしいとは思う。入塾に際して学校名や偏差値、英検の取得級などによる敷居は設けていない。たとえ現状の学力が低くても「これから頑張る!」「必死についていく!」などモチベーションの高い子なら喜んで歓迎する。高校受験で失敗した者も、リベンジする気で頑張ればいい。当初はクラスで下の方であったとしても、まじめに取り組めば高1の終了時にはその差は埋まっている。
良くも悪くも日本は学歴社会である。とりわけ大学の名前は人物を測る1つの主要なステータスであり、就職活動など人生の時折で大きく影響してくる看板である。どれだけ名だたる中学や高校に通おうが、結局は最終学歴である大学の名で上書きされてしまう。それなのに、大学受験に対してあまりにも意識が低く、お粗末な準備で臨む高校生がなんと多いことか。親が舵をとる中学生活とは異なり、高校生活では自らが自らの舵を取り始める。それは大学受験においてもこれからの人生においても必要不可欠な成長過程なのだが、どうも舵を任された途端、勉強を二の次にした生活(自分に甘い生活)に舵を切ってしまう子が多いようである。「30年間ずっと勉強しろ!」と言っているのではない。たかだか3年のことである。この数年を頑張らなかったが故に望まぬブラック企業に就職し、そこで30年間漂流する方がよっぽど酷ではなかろうかと私なんか思うのである。
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