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2021年6月30日 (水)

夏の三大祭り

夏、故郷京都では、日本3大祭りの1つ「祇園祭」がある。正直、宵山などは鉾は動かずじっとしているだけだし、本番の山鉾巡行も何かダラダラしていてスピード感がないので、これといった見所はない。人の流れに身を任せて、ダラダラと露店で買い食いする程度である。なので数日前にふらっと四条通りに出かけてみる方が、準備中の山鉾をじっくりと眺められるのでお勧めである。コロナ禍なので昨年に引き続き規模を小さくして行われるとは思うが、神聖な儀式である以上、世俗的な露店や観光客が減った方が原点回帰できていいのかもしれない。さて、これから当塾においても「夏の3大祭り」がある。①塾内模試、②三者面談、③夏期講習である。盛り上がっていこう!

まず7月に入ってすぐに(塾内だけの)「模擬試験」を行う。高1から高3までの全員が同じ試験(過去のセンター試験)を受ける。この模試の醍醐味は何と言っても下克上の要素を多分に孕んでいる点だ。きれいに3年→2年→1年と固まって並ぶことが理想だが、現実はそう甘くはない。センター試験は良質な試験なので、学年の垣根など無視して実力順に点数が並ぶ。3年生は最低でも8割、できれば9割を超えてほしいし、絶対に下級生に抜かれることのないように。2年生は前回(1年時)の悲惨な結果から、どうか大幅に成長した姿を見せてほしい。1年生は塾内で最下位をとらないように頑張れ。ちなみに、去年から「多摩教室」vs「調布教室」といった団体戦の様相も帯びていて、体育祭みたいでワクワクしている。

2年前の高3生(男子)が、その模試後に「試験中真っ白になりました…」と真っ青な顔をして言ったのを覚えている。ひょうきん者でムードメーカーだった彼が、その日の帰り道、人目をはばからず泣いていたというのは当時のクラスメイトから(こっそり)聞いた話である。本番のセンター試験では余裕で9割を超え(確か189点だった)、第一志望の立教大の観光学部に進学していった。かの日の号泣事件は笑い話と為りえたわけである。とにかく、入試本番のプレッシャーなどこの比ではないのだから、今のうちにプレッシャーに耐性をつけておくべきであり、今回の模試はそんな「ワクチン接種」的役割がある。また、努力不足やさぼり癖のある子へ悲惨な現実をつきつける「ショック療法」的役割も担っている。

その模試が終わると次に待つのは「三者面談」だ。日頃の授業の様子(単語テストがいかに悲惨か)を、もちろん先ほどの模試の結果も含めてお伝えする。単語テストの点数を親に隠したり嘘をついたりしている者もいるようだが、この面談でバレてしまうので、日頃から嘘をつかないようにするか、嘘をつかなくてもいい点数を取るかを心がけてほしい(後者をお勧めする)。受験生に関しては「子供に全て任せています」というのであれば二者面談でもいいかなと思っているが、それ以外の学年は保護者と私で挟み撃ちにしたいので三者面談でお願いしたい。

この時期になると毎回のように言ってる気もするが、三者面談は緊張で胃が痛くなるほどに苦手である。たまにお父さんお母さん共に参加されて3:1の構図になり、もはや私の方が面談されているような気になることもある(最大で兄弟も加わり、5:1となったこともある)。生徒にプレッシャーに耐性を付けろと言っておきながら、私自身いつまでたっても三者面談のプレッシャーに耐性が付かない。なので生徒諸君は「もうすぐOne Pieceの100巻が出ますね」などと漫画の話をして場の空気を和ませてほしい。ただし、その時の保護者の顔色次第では「こんな時に漫画の話をするな」と一喝するかもしれないが。

最後にやって来る祭りは「夏期講習」である。お盆の1週間に行う予定で、高1年から高3年まである。基本強制ではないのだが、普段から頑張っている子が参加して、普段頑張れていない子が参加しない場合、社会の縮図を見ているようでやるせない気分になる。また、部活を理由に休むのもダメとは言わないが、たかだか部活の練習に私の授業が負けたとのかと思うと少し悲しい気分になる。一方で受験生に関しては「来なくていい」「来てはいけない」という子もいる。それこそ「他に優先すべきこと(教科)があるでしょ」「英語は大丈夫だから他をがんばれ」という子もいるわけだ。そのように私に言われるのなら(英語は)一人前である。

講習の詳しい日時などは追ってお伝えするが、「多摩教室」と「調布教室」と合同で行う。公平を期すために、講習の前半は「多摩」で後半は「調布」でみたいなことになると思う。その際申し訳ないが、電車移動をお願いしなければならない。自粛続きで旅行のできない昨今、「電車で小旅行しているのだ」と思い込んで楽しんでみてほしい。なんなら授業後に現地のマックやミスドに寄って「どこ受験するの?」「分からない所があったんだけど質問していい?」「先生むかつくよね!」などと日頃話せていないクラスメイトと仲を深めてみるのもいい。とにかく、別の校舎の生徒達と学ぶことは刺激になるはずで、どんな化学反応が起こるのか楽しみである。



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