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2023年1月14日 (土)

北風と共通テスト

謹賀新年。年末年始は京都に帰省したが、なぜか地元のミスドが休みを決め込んでいて、行く宛をなくして絶望していた。毎年、地元のミスドで窓外の雪景色を眺めながら受験生を偲ぶのが恒例だった。それができず残念である。彼らが高1の時、コロナ禍でオンライン授業をしたのは昨日のことのようである。それ以降はみんなマスクをしているので、正直、どんな顔をしていたかを思い出すことはできない。それが残念であり、寂しくもある。できることなら受験後、マスクの下の満面の笑みが見られることを願う。

今日から「共通テスト」が始まる。英語のリーディングは、発音、文法、会話文など変化に富んだセンター試験とは異なり、永遠にひたすら読解である。読みたくないものを集中して読まなければならなく、私のように読書好きにとっても苦行と言っていい。英語のリスニングも、「大木こだま・ひびきの漫才か!」と突っ込みたくなるように、設問ごとに全然違うトピックが語られるので、切り替えがしんどいし鬱陶しい。また1回でいい(しかも3倍速でいい)簡単な設問を2回読むのに、2回読んでほしい難所を1回しか読んでくれない。いろんな都合もあるだろうが、平等に全部の設問で2回ずつ読めばいいではないか。普段の日本語の会話でも、一回で聞き取れないことなんて山のようにあるだろう。あと低い張りのないオッサンの声は使わないでほしい。

とにかく、1日目は、「社会」→「国語」→「英語リーディング」→「英語リスニング」の順番であり、リーディングの終了時間が16:30、リスニングに至っては18:10である。そういう意味でも、やはり集中力の戦いになる。納得いかないのは、膨大な試験範囲の共通テストが2日で終わるのに対して、高校の定期試験は4、5日もある。もっと愚かな高校となると試験日に土日を挟む所さえある。お互いにもっと話し合って折衷案を出してみてはどうだろうか。

他の教科でも、国語の一問8点の問題とかどうにかしてほしいし(自己採点で心臓が止まりそうになる)、数学も自分の答えと回答欄の桁数が合わないときの絶望感は半端ない(これは単なる感想である)。そういう不満や不安は試験につきもので仕方のないものだが、少なくとも昨年のような「オミクロン株の急増」「東大会場の刺傷事件」「トンガの津波」「数学の歴代最低平均点」「カンニング事件」 のような予想外のことは起こらないでほしい。

「今更精神論かよ」と思われるかもしれないが、どうかポジティブにありたい。これまで以上に声が小さくなったり、弱気なコメントを吐いたり、この世の終わりみたいな顔をしていたり、たかだか大学受験である。病は気からと同じように、合格は気からである。すべてが気持ちで何とかなるわけではないが、あながち気の持ちようで結果は変わるものである。大学の楽しい生活を思い浮かべるとか、ラブソングを口ずさんでみるとか、この塾にもうこんでいいとか想像してみてほしい。心が軽くなるだろう。

受験が迫って緊張するのは言うまでもなく、不眠に悩まされたり、食事が喉を通らなくなったり、逆に暴食になったり、胃痛に苛まれたり、というのは受験生なら当たり前の反応である。家族の力や薬の力を借りながら、何とかうまく対処していってほしい。もし
話すことで気が楽になるのなら私に話してくれたっていい。優しさ溢れるコメントはできないが、皮肉たっぷりの辛口コメントなら得意である。「北風と太陽」の童話で言うところの私は北風タイプらしい。太陽のように優しく照らすことはできなかったが、代わりに強くて寒い北風をずっと吹き続けてきた。それに君たちは耐えたのだから、自信をもって頑張れ。

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