フォト
無料ブログはココログ
2026年7月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

« 読めば分かる話 | トップページ | 前のめり »

2025年6月13日 (金)

父の日

また、あの"忘れられがち"な日がやってくる。普段はまるで空気のように扱われている父親に、ほんの一瞬だけスポットライトが当たる、年に一度の小さな奇跡の日である。せめてこの日だけは、父親という存在に目を向けてみようという趣旨の日なのだが、子供たちにしてみれば、母の日だけでも面倒なのに、さらに父の日が控えていると思うと気が重くなる。母の日のカーネーションのように、もっとはっきりとした父の日の定番を決めてもらえれば、子どもにしてみればありがたい。

繰り返しになるが、父の日のテーマとは「普段忘れているから、この日だけは思い出してあげよう」である。その唯一の日さえ忘れてしまったら、父親の存在はどこにもないことになってしまう。そう思って、授業中に「もうすぐ父の日だよね。何かするの?」とさりげなく啓発してみたが、「何もしません」や「無視します」という返事が返ってきた。うっかり忘れてしまうのはまだわかる。けれど「無視」を決め込むのはどうかやめてあげてほしい。

「僕はこの家の子どもじゃない!」と拗ねる子供のように、「俺はこの家の父親ではないんだ…」といじけてしまうかもしれない。生徒諸君、父の日の当日、父親は意外とドキドキしながら待っている。万が一にもあり得ないことは分かっている。期待すれば裏切られて傷つくのも分かっている。分かってはいるが、心の片隅に一縷の希望を抱いてしまう。そんな乙女のような父心を踏みにじらないであげてほしい。

贈り物なんてなんでもいいのだ。どんな小さなものでも、父親は勝手に妄想して尊敬や感謝をそこに感じ取ってくれる。たとえば、鉛筆の持ち手をナイフで削り、「ありがとう」と一言だけペンで書く。それだけで立派な手作りプレゼントになる。多くを語る必要はない。その一本を握りしめて「ほら、あげる!」と差し出せば、それで目を細めてくれるのだから。




« 読めば分かる話 | トップページ | 前のめり »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 読めば分かる話 | トップページ | 前のめり »